ベトナム個人所得税減税、手取りが増加
■ベトナムでは、2025年12月10日に個人所得税の改正法(Law No. 109/2025/QH15)が可決されました。法律の施行日は2026年7月1日ですが、居住者の給与・賃金所得に関する新ルールは、2026年度分として2026年1月1日から適用されています。今回の改正は物価上昇などを踏まえ、納税者の負担を軽くする方向の見直しです。
■実務の現場でいちばんわかりやすいのは、やはり手取りが実際に増えていることです。本人控除は月11,000,000VNDから15,500,000VNDへ、扶養控除は1人あたり月4,400,000VNDから6,200,000VNDへ引き上げられました。あわせて、給与所得の累進税率も従来の7段階から5段階に見直されています。
■たとえば、月給30,000,000VND・扶養なしのケースでは、本人負担の社会保険料などを控除したうえで計算すると、個人所得税は旧ルールの 1,670,000VND から新ルールでは 635,000VND となり、手取りは 25,180,000VND から 26,215,000VND へ増加します。給与明細ベースでも、今回の改正の影響はかなり見えやすいといえます。
*旧制度・新制度それぞれの基礎控除と税率表を当てはめた単純試算
■こうした動きを見ると、日本でも税や社会保険料、手取り額に関心が集まっていることを思い出します。制度の背景は異なるため単純比較はできませんが、ベトナムでは今回、制度改正の効果が比較的わかりやすく給与明細に表れている、という点が印象的です。

